作日は埼玉県寄居町にある鉢形城に出かけてきました。
天気は快晴だったのですが、西風がものすごく、土埃を巻き上げて視界も霞むほどの荒れ模様だったので、一時はどうなるかと思いましたが、現地に着いたら意外と風はそれほどでもなく散策していて気にならない程度でよい一日になりました。
鉢形城は自宅から車で1時間30分くらいの場所にあって、秩父方面に出かけた際に城址内を通る道路を通過したことは何度もあったのですが、割と近いと言う事もあって何時でも行けると思っていたこともあり、きちんと訪問したのは今回が初めてです。
城址の方はほぼ全域と言っていいくらいの範囲が高い保存状態で保たれています。
しかし、跡地利用で土塁等は失われている部分もあるようです。
下の写真は笹曲輪と言うところにあった往時の地形模型
笹曲輪は模型の左下側付近の舌状大地の先端付近です。
左下側が北方向で、荒川の流れとなっています。
南北を分断するように城址の中央に深沢川の流れがあります。
深沢川の南側を外曲輪と言う事らしいので、後から拡張されたと言う事かと思われます。
下の写真は上の模型で言うと、写真右やや上の辺り。
鉢形城の大手付近になります。
実は私が一番見たかったのがここ。
正面の杉林の中に今は諏訪神社が鎮座しておりますが、かつての角馬出が存在します。
模型ではこの様な周囲を空堀で囲まれたほぼ正方形の曲輪です。
角馬出内です。諏訪神社の社の向こう側に土塁が見えます。
裏手の方にも土塁がめぐらされています。
写真左側が城内側、右が城外側です。
馬出の土塁です。
高さはさほど高くありません。
輪郭も角が削げていて斜面の角度もなだらかになってしまっており、神社設営に伴う改変を受けたか、人が踏み入ったりして風化が進んでしまった様です。
社の裏手側です。
右手の道が場外への土橋です。
その先は今は行き止まりで鉄道になってしまっています。
左手の方に木のない道の様な部分がありますが、社の裏手側にある土塁です。
土塁のこの部分も、恐らくは土橋側から視界を遮る様になっていたと思いますが、ご覧のようにスロープ状になってしまっています。
諏訪神社裏手の空堀です。
左側が馬出。
見事なV字の薬研堀です。
馬出北側を巡る空堀の深さも深いです。
空堀は荒川の崖まで続いている様です。
神社の社務所が邪魔ですね。
角馬出と城内側をつなぐ土橋です。
奥側が馬出。手前側は三の曲輪の虎口になります。
馬出の周りの空堀がよく残っています。
で、その、三の曲輪虎口の様子です。右が馬出。
土塁の内側が石垣になっています。
虎口土塁は左手の方は高さが低くなっていますが、直ぐ脇を道路が通っており、その際の工事で削られてしまったものと思われます。
右側に秩父曲輪の虎口に城門が再現されています。
秩父曲輪の内部、西側にある土塁は内側が全面的に石垣造り。
高さも高いです。所々に、雁木が設けられていました。
綺麗に整備されていました。
現地の案内板にあった整備前の様子。
意外と綺麗に残っていたんですね。